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傾向

28歳ブサイク。彼女いない歴=年齢。将来どうすればいいのかわからない... ツイッターアカウントはこちら@udon_zuruzuru

インタビュー2 『高学歴 整形 就活 メンヘラ』 女子大生(22歳)

インタビューの前に、少し個人的な話をさせて頂きたい・・・。


僕は、今、職場で、かなりつらい立場におかれている・・・。


職場で、人から馬鹿にされ、仕事が出来ないというレッテルを貼られている。
(レッテルというか、まじで、仕事が出来てない・・・)


もちろん、自業自得です・・・・・・。


仕事を全く覚えられない。理解することも出来ない。

 

僕は、今までの職場では、そこそこうまくやれていた・・・。
(もちろん、うまくいかなかった職場もあるが、それは昔の話。
ここ数年は問題なく出来ていた・・・。むしろ、仕事が出来るほうだと言われていたし、
自分でもそう思っていた・・・)


正直に言うと「やる気が無い」んだと思う・・・・。

 

いや、違うんだ・・・・。
最初はやる気があった・・・・・。この職場で一生働きたい・・・と思った・・・・。

 

なんでこうなってしまった・・・・?


何が悪かったんだろう?僕の考え方?僕の根性が足りなかった?努力不足?


正直、職場環境や周りの方の人間性は素晴らしい。一切言い訳できない。


原因が僕にあることは間違いない。


では、その「原因」を努力や心がけで直せるのか?と言われると・・・・
正直「無理です・・・・・」と言わざるを得ない。


おそらく、今回の現象は、僕のミスとか失敗とかそういう問題
じゃない。僕という人間の「傾向」が
なのだ・・・。
僕という人間の性格・・・。


ミスや失敗じゃなく、傾向なので、今後も、
同じようなことになるだろう。何度でも・・・。


今までの人生で何度も同じことを繰り返してきたように・・・・。


悲しいことに、それはミスですら無かったんだ。


僕という人間の本質的な傾向、パターンに過ぎなかったんだ。僕の性格の一部。
分離できない僕の一部なんだ。

 

村上春樹の「国境の南 太陽の西」という小説の中に、これを端的に言い表している
一文がある。僕は10年前くらいにこの文章に出会って感動してしまった・・・。
忘れられない。


『二十歳を過ぎたころに僕はふとこう思った。

僕はあるいはもう二度とまともな人間になることはできないのかもしれないと。

僕はいくつかの過ちを犯した。でもそれは本当は過ちでさえなかったのかもしれない。

それは過ちというよりは、

むしろ僕自身の持つ本来的な傾向のようなものであったのかもしれない。

そう思うと、僕はひどく暗い気持になった』


本当にその通りだと思う。


直すことが出来ない。改善することが出来ない。

僕の一部だから。


僕は今後も、人に馬鹿にされ「仕事が出来ない」と罵倒され、
職場から逃げたくなる日々を送るのだろう。
現実から逃げる方法を考えるのだろう。。


今までうまくいった仕事は、たまたま「職場が求めることと、僕の傾向(性格)が
合っていた」ということに過ぎない。


今後も同じことは絶対に起こる。


でも、どうすればいい?

「僕は仕事が出来ない=お金が稼げない、出世が出来ない、
人から評価されない」→「じゃあ、死のう・・・」とはならない・・・・。


死ぬのは恐いし、僕だって、まだ、人生を楽しみたい・・・・。
この先、良いことを自分の手で掴めると、まだ信じてるから・・・。

 

気持ち悪い自分語りにもう少し付き合っていただきたい。

 

おそらく、必要なのは「自分を知る」ことだと思う。


自分はどんなタイプの人間で、何が得意で何が苦手なのか。どういうことに
興味が持てて、どういうことに「興味が無い、つまらない、意味が無い」と
感じてしまうのか。

僕は、意味が無いと思ったことに関しては、どうしても学ぶこと、覚えること
が出来ない。


それが人にどれだけ迷惑をかけようが「興味が無いことは無理・・・」
となってしまう・・・・。


自己分析をおろそかにして「なんとなく、この仕事おもしろそうだなぁ。やってみよう」
と思っても、また同じ悲劇が起こるだけ。


「自分の悪いところを直そう」という考え方も重要なんだけど「そもそも、
その短所は直せるものなのか?」という視点が非常に重要だと思う。


直せないものにいくら時間をかけても無駄だし
「僕は自分の短所をいつまでたっても直せない最低の人間だ」
という自己嫌悪に陥り、自分の自信が失われていくのが非常によくない。


悪いところは直さずに、そのまま放置して、短所をたっぷり抱えたまま、
どういう職場、どんな仕事なら通用するのか・・・。うまくやっていけるのか。

それをじっくり考えたい。

 

ちなみに・・・・どうでもいいような話だけど
僕は去年の7月、藤沢数希さんの金融日記という有名なメルマガを購読し始めた。
(2,3ヶ月でやめた・・・。ちなみに購読をはじめた月に
素人童貞を卒業することが出来た(笑)あんまり関係無いと思うけど・・・。
ちなみに、バックナンバーは、ほぼすべて購入しました)

 

「アルファ」と「ベータ」という有名な概念(?)をご存知だろうか。

たぶん、藤沢さんのオリジナルじゃなくて、動物学とかの分野では有名な概念
なのかな?


説明はめんどくさいので・・・・ネットで検索して欲しい^^;


簡単に言うと、要するに「アルファ」というのは


『仕事がバリバリできて、職場で地位やポジションを確立出来た自信満々の
サル山のボス猿(みたいな状態)』を指し、

「ベータ」は『仕事が出来なくて、職場でおどおどしていて、自信が無い
状態(サル山で下位)』のことを指す。


僕の記憶が間違っていなければ確かこんな感じ。

 

で、僕は、完全に、今の職場で「ベータ」なのだ。もう笑っちゃうくらい・・・。
いや、本当は全然笑える状態でも無いんですが・・・。


その「ベータ」の自己イメージって、職場だけじゃなくて、家族での会話だったり、
スーパーで牛乳を買うときや、コンビニでからあげくんを買うとき、本屋で本を
買うとき、ツイッターで何かをつぶやくとき、美容院で髪を切っているとき、
、一人で風呂に入ってるとき、すべてに、その「態度」が出ちゃうんだよね・・・・。
身体から「ベータ」がにじみ出ちゃう・・・。


正直、ベータになったことでのストレスは半端じゃない。もちろん、僕が悪いので
自業自得なんだけど・・・・。


職場という集団の中での自分の立ち位置って、出世や収入に関係するのはもちろんだけど
ストレスや心理の安定、「自分が自分のことをどうイメージするか」という
自己イメージにも影響を与えるから、本当に仕事(集団の中での立ち位置)って
重要だよ・・・。


その自己イメージが人生を決める・・・といっても過言じゃないと思うし。

 

ある程度、好きで興味が持てて、金払ってでもやりたいっす、学びたいっす、っていう
分野で働くのが、本当に理想的だと思うし、僕はそうしようと思います・・・

 


こんなふうに、精神がやられてるなかで、誰かと話して、
その人の傷を教えてもらったり、悩み、苦しみを聞かせてもらうのは、
すごく楽しいし勉強になる。


では、先日させて頂いたインタビューの話。

 

 今日、僕は、1人の女性から話を聞くためにここにいる。

22歳の女子大生。


僕は先日「6月上旬にインタビューさせて頂ける方いませんか?」というツイートをした。

そのツイートに反応してくださったのがAさんである。


彼女はツイッターのDMで簡単な自己紹介をしてくれた。
「22歳女、整形経験者、○○大学4年生(某有名私大)、
就活がうまくいかずメンタルを病んでいます」


「まじか・・・・・・」

めっちゃ話を聞きたい・・・(苦笑)


ただ、あまりに興味深い自己紹介に恐くなってしまったのも事実だ・・・。


待ち合わせ場所に行ったら、誰もいない・・・・みたいな・・・・・。


僕は、からかわれているのでは・・・・と思った。


彼女に伝えた。


そうすると、彼女は、自分の学生証を撮影して、顔や名前に
モザイクをいれて、DMで送ってくれた・・・・・・。


お手数おかけして申し訳ない・・・。

ここまでして嘘をつく理由はないだろうし、彼女は100%、実在する人物だろうと
思った。冷やかしなどではない。


すごく話を聞きたい。しかも、学生証の
顔はモザイクがかかっているものの、綺麗な方のように思えた・・・


「是非、会いたいです!お話を聞かせてください!」というメッセージを送った。


そして、池袋でお会いすることになった。


夕方に、池袋で待ち合わせ。僕は待ち合わせ時間よりだいぶ早く、
池袋に到着していた。久しぶりにジュンク堂書店に行って、興味がある本を
立ち読みしようと思ったのだ。

amazonほしい物リストに登録している本を、検索機で探す。
さすが、天下のジュンク堂
どれも在庫がある。マニアックな本を検索しても「在庫あり」と出る。
凄いね・・・。

 

ぼちぼち、待ち合わせ時間の15分前だ。DMを送る。
「僕は池袋におりますので、どこでもお好きな場所をおっしゃってください^^
待ち合わせ時間に間にあわなくても大丈夫ですので~」

なんとなく、僕の直感で、彼女は講義でお忙しそうだから、待ち合わせ時間に
遅れると思ったのだ。なぜかは分からないけど。(失礼なこと言ってすいません・・・)


少しの遅れぐらい、全然気にしないでくださいね、という気持ちで送った。


ツイッターのDMのアイコンに数字の1がつく。「JR東口にいます~」
なんと・・・・。彼女は待ち合わせ時間10分前に既に池袋に来てくれていたのだ。

急がなければ・・・。

立ち読みしておもしろかった脳科学の本を1冊購入する。レジがかなり混んでいる。

どうせなら女性の店員さんがいいなぁ・・・とのんきなことを
考えていたら、運良く、そうなった。

単なるキャンペーンなのか、ここがロケ地なのか、
みなさん胸元に「書店ガール」の告知をつけてらっしゃる。

急いで東口へ向かう。


向かいながら、DMで自分の服装の情報を送る。

前回のインタビュー時もこの服装だったことに気づき、
少し恥ずかしく思う。


僕は「ファッション」に全く興味が無い。
そもそも自分で服を買ったことすら2,3回しか無い。

ユニクロしまむら・・・・・。

人からもらった服などを着ている。


彼女は僕と会ってどう思うんだろう。僕はツイッターのプロフィールに
正直にブサイクと書いてるし、彼女が僕の顔を見て、驚くことはないはずだ。(と
信じたい)

だけど、僕は、いくつか、顔に特徴(悪い意味でね・・・)があるので、
そこには驚かれるかもしれない・・・。まぁ、仕方無いさ。


東口に到着。すごく恐い。今から会うんだ・・・と思う。

すれ違う女性が全員、Aさんに思える。


本当に恐い。何が恐いんだろう?そりゃ、ネットでしか交流が無い方といきなり
会うんだから、恐いに決まってる・・・・。Aさんにとっては、それが「男」なんだから
より恐いだろう・・・・。そんな中、会って頂いて本当に感謝してる。


僕はきょろきょろと周りを見渡した。どれがAさんだろう・・・。


左から女性が近づいてきた。(1週間くらい前のことなので、詳しい状況は
思い出せない・・・)

「中村さんですか?」みたいなことをおっしゃってくださったと思う。


「あ・・・すいません・・・・お忙しい所、申し訳ない・・・あっ・・・
すいません・・・」みたいことを言った気がする。
相変わらず、挙動不審爆発・・・(苦笑)


綺麗な女性だった。(美醜を判断したり、書いたりすることは下品なことだと思うけど、
とても重要なことだと思うので、書かせて頂く・・)

しかも、おしゃれ。上半身に何を着てらっしゃったのかは忘れてしまったが、
下はホットパンツ(って言うんですか?デニム生地の短いやつ)・・・。

ツイッターでおっしゃっていた「メンタル病んでる感」は全く無い・・・。

僕は彼女の顔が恥ずかしくて見れない。彼女の顔を見ると、自分の顔を見られる気がして
、恐いのだ。

しかも、僕はツイッターで普段、ポエムではないけど、自分が思ったことを正直に
べらべらとつぶやいているので「うわ・・・こいつか・・・寒いな・・・・・ポエムも
きついけど、見た目もきついな・・・」みたいなことを思われてそうで、恐い。

Aさんの顔を直視できない。目を逸らしてしまう。


「じゃあ・・・喫茶店かファミレスにでも行きましょうか・・・」


彼女の顔を見れないので、僕は前を向きながら話してる。

「はい」


何を喋っていいのか分からない。

自分から誘っといてなんだよ・・・・。なんか喋らなきゃ・・・。


「あの・・・・池袋にはよく来るんですか・・・・?・・・・」

ジュンク堂書店や無印にはたまに来ますね」


インタビューが終わってから1週間くらい経っているので、
若干、自分の発言も彼女の発言も記憶が曖昧になっている。
ただ、細かい差異はあっても要点は外していないはず・・・・。

 

なんか分かんないけど、彼女は若干怒っている気がした・・・。相槌に少し「怒り」が
含んでいる気がする。


僕が待ち合わせ時間に3分ほど遅れたから?僕が想像を絶するブサイクで、
そいつにこれからネチネチ話を聞かれると思うと不快感と吐き気がして、
そこからの怒り?それとも急にめんどくさくなったのか?
あるいは、このテンションが彼女にとって普通なんだろうか?


忙しい中、来て頂いたことに申し訳無さと恥ずかしさを感じる。


喫茶店に向かう道中に何を話したかは忘れてしまった。
とにかく、僕は緊張していたのだ。


プロントに入る。しかし、禁煙席は一杯。喫煙席は空席があるが、たばこの匂いが
凄い。


「別のところにしますか?歩かせちゃって、申し訳ないです」

「いえいえ」


ちらっと彼女の顔を見る。可愛い。(すいません、こういう発言は
キモいですね・・・)


ほかの喫茶店を探す。正直、少しテンパッていたので、適当に歩いた。
池袋なんだから適当に歩いたら、どこかしらに喫茶店はあるだろう・・・と思った。


あった。またプロントだ。入る。入り口の扉のすぐ近くの席が綺麗に2つあいている。
逆に言うとそこしか空いていない。

全く落ち着かない席のように思えたが、ほかに選択肢が無いため、そこに座る。


レジで飲み物を頼む。僕はオレンジジュース。彼女はアイスカフェオレだったかな・・・
。僕はお腹は減ってなかったけど、なんかこういう場合、食べ物を頼まないと、
Aさんも頼みにくいかと思い、なんとなくモンブランを頼んだ。

「なにか食べません?」

「大丈夫です^^」

お金を支払う。

「すいません。払って頂いて^^;」と言って下さり、
なんかドキドキする。(したような気がする)


注文したものを受け取り、席に戻る。

彼女と向かい合う。やはり、可愛い。ただ、改めて向かい合うと、すごく
恥ずかしい・・・・。話したいことはたくさんある。聞きたいことはたくさんある。


どこから話せばいいだろう・・・。


「基本的に、個人情報や特定されることは一切書かないようにしますね・・・
あと、文章が完成したら、メールかLINEで内容をお送りして、なにか
削除してほしい箇所などがあったら削除しますね^^問題なければブログに
載せる感じなんですけど、それで大丈夫ですかね?」

「大丈夫です。そのほうがいいですね^^」


僕は彼女がツイッターで「就活でメンタルが病んだ」とおっしゃっていたので、
てっきり、彼女は「メンヘラ」なんだと思っていた。


突拍子も無いことをいきなり話し始めたり、話の前後に繋がりがなかったり、
凄まじいマシンガントークを繰り広げる=「メンヘラ」だと思っていたので、
すごく冷静というか、落ち着いて、しっかりと受け答えをされる彼女を見て、
驚いた。
(おそらく、メンヘラという言葉の解釈が人それぞれで、僕は上記のような女の子を
「メンヘラ」だと思っていたので・・・。僕は今まで、メンヘラに1人しか会ったことが
無くて、その子がそういう子だったので・・・)

 

「えっと・・・ちなみに、今も就職活動中なんですよね・・?」

「今はちょっと休んでますね・・・。去年、就活をして内定が決まらなくて、
そこでメンタルを病んでしまって、薬を飲むようになって・・・」

「なるほど・・・そうなんですね・・・・。ちなみに、いつから就活を再開される
おつもりなんですか?」


「涼しくなってからですかね・・・。9月くらいですかね・・・」


「なるほど・・・。ちなみに、僕は大学をすぐ中退しちゃって就活を一切
やったことないので、全然分からないんですけど、なんか、エントリーシート
出して、そっから面接とかある感じなんですか?」

「そうですね・・・ESを出して、筆記試験とかがあって、そこから面接などを
する感じですね」

「ちなみに、面接って何回くらいあるんですか?」

「企業によって違うんですけど、多いところは4回くらいあります」


4回・・・・。すごい・・・・。


僕は今まで誰でも採用されるような「大量募集!」みたいな
仕事しかしたことがないため、
面接4回というのは想像できない・・・・。

筆記試験も何度か受けたことあるけど、
それは「「弱肉○食」の○に入る文字を答えなさい」とか「90分は何時間何分
でしょう?下記から正しいものを選びなさい」などという小学生レベルの問題、つまり
『大量募集だから基本的には誰でも採用するけど、さすがに小学生レベルの
漢字や算数が分からないキチ○イは採用しないからよろしく^^』というものだった。

 

彼女のような有名私大に行っている方が受ける筆記試験や面接とはレベルが違いすぎる。


「ちなみに、こういうことを聞いていいのかどうか分からないですけど・・・」


「大丈夫ですよ(笑)」


「就活の何がすごく苦手というか、メンタルを病む原因になったんですか?」

「面接ですね・・・私は面接がすごく苦手なんですよね・・・。人前で喋ったり
注目されることがすごく苦手で・・・」


「なるほど・・・。それは緊張しちゃうってことですか?」


「そうですね・・・。緊張しますし、あらかじめ、想定していることを聞かれるのは
まだ大丈夫なんですが、想定外のことを聞かれると、なんて言っていいのか分からない
ですし、志望動機とかを聞かれても、そんなの、別にたいした理由があるわけ
ないじゃないですか・・・。そこで嘘ついたり、聞こえがいいことを言ったりするのが
苦手というか・・・」

たしか、こういうことをおっしゃっていたかと思うが、実際おっしゃった内容と少し
差異がある気がする・・・。テープレコーダーで録音しているわけではないので、
少し曖昧になってしまう・・・。


僕は、学歴も無いしペーパーテストも苦手だけど、面接はまあまあ得意で
(もちろん、得意といっても、たかがしれている)、志望動機とかは嘘をつきながら
ベラベラと喋るし「たぶんこういう発言が求められているんだろうなあ」ということを
適当に言ったりして、面接での反応はわりと良いと思われるタイプだった。
(もちろん、僕の面接は底辺のアルバイトばかりなので、面接で『適当に喋れる
アピール』さえ出来ていれば誰でも合格になるようなものばかりだ。
彼女のように、一生がかかっていると言っても過言ではない新卒の面接の難易度や
プレッシャーとは比較にならないので、比べること自体、めちゃくちゃ失礼
ですね・・・。すいません・・・。)

 

彼女は僕が質問すると、はっきりとその質問に答えてくれて、僕の質問が
聞き取りづらいとちゃんと聞き返してくれた。そういう姿勢が
すごく嬉しい。答え終わった後で、時々、口を
強く結んで、斜め下を見つめてらっしゃるのが印象的だった。


女優の誰かに似ていると思った。顔は分かるのだが、名前が思い出せない。
帰宅後、検索した。彼女が出ていたドラマのタイトルで検索したら、
名前が分かった。やはり似てる。綺麗で上品な顔立ち。

 

「ちなみに、今って、睡眠薬を飲まないと眠れない感じなんですか?」

「そうですね・・・。「睡眠薬を飲まない時が無い」ので飲まない場合にどうなるのか
分からないのですが、以前から眠りが深いほうでは無いので、3時間くらいで
目が覚めて、そこから眠れなくなったり、就活や面接の夢を見ることがあって
・・・それで心療内科に行った感じですね・・・」

「なるほど・・・・それは辛いですね・・・。
ちなみに、今後、面接で緊張して、上手く喋れない場合、対処法というか
どうされるご予定なんですか?」


「緊張を緩和させる薬があるので・・・・それを使うかもしれません・・・・」


「なるほど・・・・」


「ちなみに、自殺って考えられたことありますか?」


「ありますよ。ただ、布団の中で「死にたい・・・」とか思う程度で、具体的に
手首を切ったり、ロープを買ったりしたことはないので、その程度です^^;」


僕と全く同じだった(笑)


「ちなみに、今って、バイトとかされてらっしゃるんですか?」


「今はプログラミングのバイトをしています」


「すごいですね・・・・。ちなみに、今まではどんなバイトをされてきたんですか?」


僕は、その人が今までどんなバイトをしてきたかに、すごく興味があるのだ。
なぜだろう?


「そうですね・・・。最初のバイトは、大学生1年生の時、レストランですね」


「すごい・・・。Aさんって飲食店で働ける系の方なんですね・・・・。すごい^^;」


「いや、別に^^;」


「ちなみに、なぜ数ある仕事の中から、それを選んだんですか?」


「大学の近くだったし、シフトの融通がきいたので・・・」


「なるほど・・・」


「あとは、警備員のバイトとか・・・。」


「警備員って、あの、よくある、青い服を着て、外にいる人ですか?」


「そうです」


「なんで、それをしようと思ったんですか?」


彼女のかわいらしい顔と警備の仕事が全く結びつかなかった。


「なんか、当時は登録制のバイトに申し込んでて、そこからメールが来て・・・
やった感じですね。特にやりたいわけじゃなかったんですけど・・・」


なるほど・・・。そういえば、1年くらい前に原宿駅の前で工事があって
(ゾフの目の前くらいで)、そこに1人、モデルみたいに可愛い、
たぶん二十歳ぐらいの子が警備っていうか、道路工事の仕事をしてた。
赤い棒を持って、なんかしてた(笑)

そのときは「Why?」と思ったけど、彼女も同じ境遇だったのかもしれない・・・。
(そのときは炎天下だったので、コンビニで
水でも買って差し入れでもしようかと一瞬考えてしまった当時の自分がキモすぎる・・・
もちろん、しなかった・・・。しなくてよかった・・・。)

 

「なるほど・・・ちなみに、その後は?」


「コンビニですね・・・。今年の3月に始めて4月で辞めました^^;」


「えっ(笑)・・・早っ(笑)・・・何があったんですか・・・?」


彼女が時折見せてくれる笑顔がすごく嬉しい。


怒っていたんじゃなかったんですね^^
少し安心する。


「仕事は普通に出来ていたんですけど、店長がうざくて^^;なんか『君は
コミュニケーションが足りない』とかいちいちうるさいんですよね・・・
仕事がちゃんと出来てればいいじゃん・・・って思うんですけど・・・」


「例えば、メモをとらなかったりすると『メモとってね』って言えばいいのに
『社会人というものは、こういうときにちゃんとメモをとるのが常識なんだよ?』
みたいに、いちいち社会と結びつけて、毎回説教してくるのがうざくて・・・^^;」


僕の中で、彼女は「仕事をすぐに辞めない」イメージだったので、すごく意外というか
勝手に親近感を持ってしまった^^;


「で、そこを退職されて、今はプログラミングのバイトをされてるんですね?」


「そうですね・・・」


「楽しいですか?」


「そうですね。今はまだ研修中なんですけど、楽しいですね・・・」

 

「ちなみに、僕は、今まで、いろんな仕事をやってきて、正直、どの職場でも
「楽しい」「やりがいある」「満足」みたいなことを感じたことが
一度も無かったんですけど、Aさんはどうですか?今まで、労働する中で
充実感とか楽しいと感じられたことってありました?」


「・・・・・・う~ん・・・・・・・ないですね・・・(苦笑)」


「なるほど(笑)・・・。」

 

思わず少し笑ってしまった。とても正直な方だと思った。

 

なんか会話ばかりで、めっちゃ気持ち悪い記事になってる気がする・・・。


っていうか長文なんで、この時点で誰も読んで無い気がする・・・。


「ちなみに、Aさんって、将来やりたい仕事とか、こういう
分野に行きたいぞっていう方向性とかって、おありなんですか?」


「特に無いですね・・・。
以前は出版を受けてみたんですけど・・・全部ダメだったので・・・今回は
メーカー系なども視野にいれようかと思っています・・・」

「ちなみに、仕事において、一番重視されることってなんですか?やりがいとか、
お金とか、楽さ(休みとか)とか、ほかにもいろいろあると思うんですけど、
なんですか?」


「私は人間関係ですかね・・・。入ってみないと分からないので・・・そこが
一番不安ですかね」


「なるほど・・・人間関係ですか・・・確かにすごく重要ですよね・・・・」

「実は、大学入学と同時にあるスポーツサークルに入ったんですけど・・・。
そこは就職率がかなり良くて・・・私は、もともと、そのスポーツが大好きで。
それがやりたくて入ったんですけど・・・。

でも、すごく体育会系で・・・。
すごく下品なサークルだったんですよ・・・女性も少なかったし・・・。雰囲気が
・・・」


「なるほど・・・体育会系って下品なノリが多そうですもんね・・・。
ちなみに下品って言うのは、具体的に言うと「セクハラ」とかですか?」


「そうですね・・・。セクハラですね・・・。言葉だったり行為だったりで・・・
そういうのが本当に無理で・・・
飲み会も月に1,2回は必ずあって、絶対参加しなくちゃいけないし・・・」


「なるほど・・・それはきついですね・・・。逃げ道無いですもんね・・・。
しかも女性が少ないサークルだったら、より逃げ道が無いし、そういうのに抵抗ある
女子もいれば、無い子もいたり、抵抗あるけど逃げ方が上手い子とかいろいろ
いますもんね・・・・・そこで精神やられちゃった感じですか?」


「そうですね・・・入って数ヶ月で辞めたくなって・・・でも、そのスポーツ
自体は好きだったから続けたくて・・・。でも段々、ストレスで夜眠れなく
なってきてしまって・・・。学校に行けなくなって・・・。

それで2年生のとき、辞めたんですけど、引きとめが凄くて・・・女性が少ない
サークルだったんで・・・」


「うわ・・・きついですね・・・。それはやばい・・・・」


「「セクハラとか、下品なノリ、話題が耐えられないです」って正直に言ったら
「そういう理由で辞めるのはどうかと思う。どこに行っても多かれ少なかれあるよ?」
と言われてしまって・・・。最終的には辞めれたんですけど・・・」


「続けるのも辞めるのもどちらもきつかったんですね・・・。
それはやばい・・・。」


「だから、どの職場に行っても、多かれ少なかれ、こういうノリがあるんだと思うと
恐くて・・・。大手商社に内定した先輩が言ってたんですけど、飲み会で毎回、
芸の披露があるらしくて・・・・。私はそういうのは本当に無理なんで・・・」


確かに、そういうのが嫌いな人にとって、その空気感は地獄だろう。僕も
絶対に無理だ・・・・。


「それに関しては、入ってからじゃないと分からないですもんね・・・。もしくは
OGとかOBに聞かないと分からない情報ですもんね・・・」


「そうなんですよね・・・」


彼女の悩みの核心みたいなものが、少しだけつかめた気がした。

 

 

整形の話も聞いてみたかった。


「ちなみに、Aさんって、整形されてるんですよね?どこをされたんでしたっけ?」

「目を二重にしました。でも、かなり、効きが弱くなっちゃってますね・・・」

「なるほど・・・。やはり、整形って時間がたつと、元に戻っちゃったりするん
ですね・・・。ちなみに、整形された理由は?」


「理由はなんだろう・・・・・」


「なんとなく・・・ですかね?」


「そうですね・・・」


僕は、何かを選んだ理由とかを明確な言葉で語らない人が好きだ。

「なんとなく」とか「理由はよくわからないんですけど・・・」っていう人は
、なんか信頼できる気がする。言葉で誤魔化そうとしていないから。
潔い気がする。もちろん、理由をはっきりと把握してる人も好きなんですけど
・・・・・。


「整形してみてどうでした?」

「そうですね・・・。なんといいますか、朝起きたら、その日の体調とかによって、
今日はいい顔してるな、とか、今日はちょっといまいちだな・・・とか
あるじゃないですか?それで一日の気分が決まったりすることもあると思うんですけど、
整形すると、それがいつも「いい状態」になるので、朝起きて鏡見たときの気分が良いの
で、精神状態は安定したかもしれませんね・・・。」


「なるほど・・・。ちなみに、彼氏さんの反応はどうだったんですか?」


「もともと、彼氏は反対してましたね・・・最終的には
やりたいならやれば?って感じでしたけど」

「反対理由はなんだったんでしょう?目を怪我するリスクもあるし・・・
とかそういうことでしょうか?」


「「今のままで十分だよ」って彼氏は言ってました・・・」


おぉ~・・・(笑)

 

彼女は同じ大学に通う彼氏さんがいるのだ。


「彼氏さんは、Aさんが内定決まらないことになんておっしゃってました?」


「俺が養うよ・・・って言ってました・・・。」


「なるほど・・・・。」


彼は就職ではなく大学院へ進学されるらしい。


「ちなみに、二重がとれてきたら、どうされるんですか?
もう一度、整形されるんですか?」


「おそらく、もうしないと思いますね・・・・」


お話を聞かせて頂いてから、かなりの時間が経過していた。

僕はオレンジジュースを既に飲み干していて、氷がとけた水すら飲み干していて、
グラスは空になっていた。水が飲みたかった。そして、トイレにも行きたかった。

「ちょっとトイレに行ってきますね」

「はい」


トイレで用を足し、水をグラスに2つついで、席に戻った。水を飲むと、
グラスがかなりタバコくさい。水とグラスは喫煙室にあったので・・・。

途中、僕らの席の横に女性が2人座った。そのとき、彼女の顔が少し険しくなった
気がした。彼女が時折見せる、少し怒ったような表情は何を意味しているんだろう
・・・。すごく気になった(不快とかでは全然ない)


「ちなみに、すごく変なことを聞くんですが・・・もし、Aさんが、僕の立場だったら
どうしますか?僕みたいに、偏差値が低い大学を中退して、やりたい仕事が
あって、それに挑戦したけど、全然うまくいかなくてやめちゃって・・・
その後は、だらだらフリーターを続ける28歳の男。金も学歴もスキルも無い。

この先、やりたいことがあるわけでもない・・・。
もし、Aさんが僕だったら、どうされますか?」


「そうですね・・・・・(苦笑)」


意味不明なことを聞いて申し訳ない(苦笑)

そりゃ、分からないですよね・・・。

仮に「そういう状況にならないし、もしなったら自殺する」って思っても
そんなこと僕に言いづらいですもんね・・・(苦笑)
変なこと聞いてごめんなさい・・・・。


「ちなみに、Aさんのお知り合いに、僕みたいな境遇の人いないですか?20代後半で
フリーターをしていて・・・・ふらふらしていて・・・みたいな・・・」


「そうですね・・・・・・。う~ん・・・いないですね・・・。レストランで
バイトしてるときはフリーターの方がいましたけど、あまり話したことが無いので
わからないですね」


僕は、彼女の「知らないことを知ってるように言わないところ」がすごく好きだと
思った。テキトーなことは言わない方だ。


「ちなみに、僕は、仕事を始めて、すぐ辞めてを繰り返す人間なんですけど・・・
仮に、Aさんが就職決まって、そこで働き始めて、縁起でもないことですけど、
めちゃくちゃ嫌な職場で「辞めたい!」と思ったら、すぐ辞めますか?」


「辞めないと思います」即答だった。すごく早かった。
今日、お話を聞かせていただいた中で、一番迷いが無い回答だと思った。
強い決意が感じられた。


僕は気になった。僕は仕事を始めて辞めてをガンガン繰り返す人間だ。
そこにコンプレックスを感じている。

「すごい・・・。え・・・・ちなみに、なぜですか?なんで辞めないんですか?
せっかく入社出来たからですか?」

「そうですね・・・。うまくいえないですけど、せっかく入ったっていうのも
ありますし『辞めるという行為自体』がそれはそれで大変(大変な作業、という
ニュアンスでおっしゃっていたと思う 辞めるという行為自体がめんどくさい、
という意味に聞こえた・・・どういう意味で大変なのか、ちゃんと聞けば良かった
・・・・)だと思うので・・・。

まぁ、でも、サークルの時みたいに、きついけど辞めずに耐えていたら
精神が病むっていうのを経験したんで、すぐ辞めちゃうかもしれませんけどね・・・」


何度も仕事をすぐに辞めたことがある僕にとって、彼女の即答がすごく
うらやましく、僕の劣等感を静かに刺激した。


「今日は長い間、ありがとうございました。ではブログの記事が書けたら、
メールかLINEでお送りしますので、どちらか教えて頂いてもいいですか・・・?」


若い女性に連絡先を聞くのは緊張する・・・。
女性も、僕に連絡先を教えるのは嫌だろうな・・・。

申し訳ない。

 

僕が渡した紙に、彼女はメルアドを書いてくれた。

 

僕は、結局、注文したモンブランに手をつけなかった。失礼ながら「モンブラン
食べますか?」と彼女に言ってみたが「大丈夫です^^;」とのことだった。


あまりお腹は減っていないし、彼女にモンブランを食べる様子を見られるのが妙に
恥ずかしかったので、そのままトレイをカウンターに返した。


僕らはプロントを出た。


「今日はお忙しいところ、ありがとうございました・・・。すごく楽しかったです。」

「いえ、こちらこそ、ありがとうございました」

僕は彼女を怒らせていないだろうか?不快にさせていないだろうか?
それが気になった。

彼女はビックカメラに用事があると言う。

もう少しだけ彼女と話したかったので
ビックカメラまで一緒に行ってもいいですか?」と僕は言った。

「はい」

 

「・・・・ツイッターでメンヘラっておっしゃってたんで、てっきり
マシンガントークでよくわからないことをずっと喋る子かと思ってました(笑)
すいません・・・」


「いえいえ。去年、就活がうまくいかないときが精神状態が悪いピークで、
今はかなりマシになったので・・・」


若い女性と2人きりで街を歩くなんて、かなり久しぶりのことだ・・・。


彼女が嫌がっている気がして、不安になる。もし、彼女の大学の知り合いに
今バッタリ会ったら、僕はどうすればいいのだろう。彼女は僕のことをなんて
言うんだろう?

 

沈黙・・・・。黙って歩くのは、なかなか気まずい。
・・・何か言わなきゃ・・・。

 

「言える範囲で結構なんですけど、どの辺りに住んでらっしゃるんですか?」


おいおいおい・・・。何聞いてんの?知ってどうすんの?
ほかに質問することはたくさんあるだろうに、なぜ、一番キモい質問を選んだ・・・


「・・・・大学の近くです・・・」(・・・え?なんでそんなこと聞くの?
・・・・キモ・・・・・みたいな顔になっていた気がする・・・)


「・・・・あ・・・・なるほど・・なるほど・・・」


ほら・・・・・。だから言っただろ・・・と僕はもう一人の自分に言う。

ほんと、すいません・・・。変な意図は無かったんですが、なんか聞いちゃいました
・・・・・。

 

「あ・・・ちなみに・・ビックカメラで何を買うんですか?」


「~~です。私、~~を持ってなくて不便なので^^;」

「そうなんですね~」

 

「お忙しいところ、今日は本当にありがとうございました。すごく楽しかったです」
と僕は言った。

「ありがとうございました。私も楽しかったです^^」と言ってくれて、
僕らは別れた。彼女はビックカメラへ。僕はジュンク堂書店へ。


ジュンク堂書店で、心理学の本を購入する。1日に新品の本を2冊も購入するなんて、
なんて贅沢なんだろう・・・。全く金が無いのに・・・・・。

 

僕は彼女と話をしている途中、何度も顔を見つめてしまった(キモ過ぎ・・・)
こういう女性と付き合える男性、こういう女性から信頼される男性はうらやましいし
、凄いなと思った。


彼女は友達と遊ぶことはほとんど無いそうだ。彼氏とは一週間に一度くらいの頻度で
会うそうだ。

「じゃあ、一人でいるときと彼氏さんといるときが、一番落ち着く感じですか?」

「そうですね・・・」と答えた彼女が印象的だった。


僕も、Aさんみたいな「きちんとした女性」と付き合ってみたい、と思った。

池袋から電車で帰った。


また明日から、つまらないルーティンが始まると思うと
、嫌な気持ちになり、身体が重くなった。


僕は一生において「誰かを幸せにする」ことが出来るだろうか?


そして、僕自身を幸せにすることは出来るだろうか?

そんなことを考えながら、山手線から外の景色を眺めていた。

 

もう夏っすね・・・・。